【2025最新版】自動車整備ソフト・整備システムの比較ランキング

自動車整備ソフトの人気ランキング10選

1,000社以上に導入実績のある人気整備ソフトをまとめました。気になるソフト名をクリックして、ホームページから無料トライアルを依頼しましょう。

価格については以下を目安としています。

  • 安い:標準プランが月額5,000円前後のソフト
  • 普通:標準プランが月額20,000円前後のソフト
  • 高い:標準プランが月額30,000円前後のソフト
ソフト名(会社名)契約条件特徴
CarRide
(カーライド)
●価格:安い
●契約期間:1ヶ月〜
●解約時データ抽出:無料
●データ消滅リスク:低い(クラウド型)
●小〜中規模整備工場に強い
●スマホ・タブレットにも対応
MOTORJIM Cosmo R
(ベースシステム)
●価格:普通
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
ラクロス3
(プロトリオス)
●価格:普通
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
GATCH
(プレミアソフトプランナー)
●価格:普通
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
JOCAR
(ジェーシーエム)
●価格:普通
●契約期間:1年〜
●解約時データ抽出:有料
●データ消滅リスク:低い(クラウド型)
TOMCAT
(システムジャパン)
●価格:高い
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
EBE整備システム
(イーバ)
●価格:高い
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
新一等書記官
(ディーアイシージャパン)
●価格:高い
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
●大規模整備工場に強い
一新多助smart2
(タジマ)
●価格:高い
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:高い(インストール型)
●小〜中規模整備工場に強い
Maintenance.c
(ブロードリーフ)
●価格:高い
●契約期間:5年または6年
●解約時データ抽出:不可
●データ消滅リスク:低い(クラウド型)
●大規模整備工場に強い

自動車整備ソフトの比較すべきポイントは?

ここでは、ソフト選びに失敗しないために押さえておきたい10のポイントを紹介します。自社に必要なポイントを把握し、それを基に最適なソフトを見つけましょう。

1:長期契約の縛りはないか?

多くの整備ソフトは、5年または6年の長期リース契約が必須です。しかし、長期リース契約をしてしまうと以下のようなリスクがあります。

  • ソフト会社が倒産した場合、ソフトの更新やサポートを一切受けられなくなり、リース残債だけが残る。
  • ソフトが自社に合わなかったり、健康上の理由などで整備工場を廃業する場合でも、途中解約できない。

こうしたリスクを避けるために、事前に最低契約期間を確認しましょう。

2:解約時にデータ抽出は可能か?料金は?

家具や家電の購入後に「イメージと違った」と後悔したことはありませんか?整備ソフトでも同様のギャップが起きる可能性があります。そのため、解約して他社ソフトに乗り換えることを想定し、「解約時のデータ抽出の可否」と「料金」を必ず確認しましょう。多くの整備ソフトは、解約防止のためにデータ抽出を禁止しています。

3:契約前にトライアルできるか?

契約前には必ずトライアルを行いましょう。機能一覧には「◯◯ができます」と書かれていても実際に使用してみると想像と違ったり、操作のたびに2秒程度フリーズしてストレスが溜まるといったケースが少なくありません。

4:パソコンが壊れたときにデータが消滅しないか?

パソコンは経年劣化・ウイルス・落雷・水没(飲み物をこぼす)などにより、いつか必ず壊れます。そのため、大切なデータが消滅しないように事前の対策が不可欠です。以下に有効な対策を3つご紹介します。

  1. クラウド型のソフトを導入する
    • クラウド型のソフトでは、データがパソコン本体ではなくデータセンターに保存されるため、パソコンが壊れてもデータが失われる心配がありません。
  2. インストール型のソフトのクラウド保存オプションを利用する
    • インストール型のソフトでも、クラウド保存オプションが用意されている場合もあります。
  3. 定期的にバックアップをとる
    • インストール型のソフトでは、外付けHDDなどにバックアップできる場合もあります。定期的(毎日または毎週)にバックアップを取ることである程度リスクを減らせます。

5:頻繁にアップデートされているか?

近年の自動車整備業界では、特定整備制度・車検証の電子化・OBD点検など、新しい制度や技術が次々と導入されています。このような状況で、アップデートが滞っている整備ソフトを導入すると、将来的にサポートが終了するリスクを伴います。こうしたリスクを回避するためにも、ソフトが頻繁にアップデートされているかどうかを、ホームページで確認しましょう。

6:十分な機能・データベース・印刷帳票が揃っているか?

自社にどのような機能が必要かをあらかじめ把握し、それを基にソフトを比較しましょう。要求する機能が多いほどソフトの金額は高くなるため、「絶対に必要な機能」と「あれば嬉しい機能」に分けておくと良いでしょう。

<機能の一例>

  • 顧客管理(車検証読み取り・車検案内ハガキ印刷)
  • 整備(予約管理・見積・請求・入金・記録簿・工程管理・部品在庫管理・OSS)
  • 車販(在庫管理・見積・請求・入金)
  • 鈑金塗装
  • レンタカー

<データベースの一例>

  • 車両諸元データ(例:型式指定番号「18207」と類別区分番号「0002」を入力するだけで、その他の車検証情報が自動入力される)
  • 標準作業点数データ(例:ZVW50プリウスのブレーキパッド交換の工数を取得できる)
  • 純正部品価格データ(例:ZVW50プリウスのブレーキパッドの純正部品価格を取得できる)

<帳票・申請書類の一例>

  • 整備帳票(見積書、作業指示書、納品書、請求書、部品依頼書、領収証、預かり証、合計請求書)
  • 車販帳票(車両見積書、車両注文書、売買契約書、車両請求書、領収証、預かり証、車両買取見積書、車両買取契約書、合計請求書)
  • 整備申請書類(自動車検査票、自動車重量税納付書、OCR、特定整備記録簿、指定整備記録簿)
  • 車販申請書類(委任状、申請依頼書、譲渡証明書、所有権解除依頼書、自動車保管場所証明申請書、自動車保管場所届出書、保管場所自認書、保管場所承諾書、保管場所配置図、OCR、古物台帳)
  • レンタカー(請求書、領収証、貸渡証、貸渡簿、貸渡実績報告書、配置車両数一覧表)
  • その他(はがき宛名、封筒宛名、宛名シール)

7:十分なサポートを受けられるか?

ソフトによって提供されるサポート体制は大きく異なります。以下が代表的なサポート方法で、上にあるほど手厚いサポートと言えます。

  • 訪問サポート
  • 画面共有サポート(同じ画面を見ながら通話)
  • 電話サポート
  • チャットサポート
  • メールサポート

パソコン操作に不慣れな方は「訪問サポート」や「画面共有サポート」が必要になると思いますし、普段からパソコンを使う方は「電話サポート」だけでも十分でしょう。契約前に、自分のスキルに合ったサポート体制があるかを確認しましょう。

8:複数台で使えるか?自宅や出先でも使用できるか?

ソフトによっては、1台のパソコンにしかインストールできない場合があります。その場合、操作する人が複数いるとパソコンの前で順番待ちが発生することもあります。従業員がいる場合や、将来的に従業員を雇う可能性がある場合、このような制約のないソフトを選ぶと良いでしょう。

また、自宅で事務作業を進めたり、引取・納車の途中で顧客の住所や電話番号を確認したり、陸運局での待ち時間に見積書を作成できると便利だと感じる方も多いのではないでしょうか?このように場所を選ばず使用したい場合は、クラウド型のソフトを導入しましょう。

【追記】2025年6月から分解整備・特定整備を伴う出張整備が解禁されます。どこまで規制が緩和されるかは法律の条文が公開されるまでは分かりませんが、将来的に出張整備をする機会が増えることが想定されるため、出張先でも使用できるクラウド型の導入を検討すると良いでしょう。
〝出張整備〟可能に 国交省が規制緩和 2025年6月施行へ 要件違反事業者には行政処分 – 一般社団法人 日本自動車会議所

9:ソフト使用料以外に発生する費用はないか?

ソフトによっては、契約後に予期しない追加費用が発生することがあります。以下のような費用が発生しないかを確認しましょう。

  • 帳票印刷費用(例:帳票印刷ごとに1枚17円)
  • 専用用紙代(例:帳票印刷ごとに1枚17円)
  • データ容量代(例:保存データが増えるごとに◯円)
  • サポート代(例:サポート契約が月額5,000円)
  • データ抽出費用(例:解約時のデータ抽出が30万円)

10:他社ソフトからのデータ移行は可能か?(乗り換えの場合のみ)

現在使用中のソフトから他社ソフトへ乗り換える場合、「データ移行の可否」と「料金」について確認しましょう。特に、顧客・車両データが数百件以上ある場合、移行可否によって導入後の業務効率が大きく左右されます。

フリーソフト・買い切りソフトのデメリットは?

費用を安く抑えたい場合、フリーソフトや買い切りソフトも候補に挙がると思います。これらのソフトは安いというメリットがある一方、もちろんデメリットもあります。導入する際は、以下のようなデメリットを把握した上で検討しましょう。

デメリット1:突然使用できなくなるリスクがある

フリーソフト・買い切りソフトはほぼ例外なく個人開発であるため、その開発者が病気になったり、開発に飽きたりするとアップデートされなくなります。実際に、インボイス制度や消費税率変更のタイミングで多くの整備ソフトがアップデートされずに使えなくなりました。

デメリット2:十分なサポートを受けられない

フリーソフト・買い切りソフトの多くは、サポートが一切ない、またはメールサポートのみとなっています。そのため、「エラーが出て動かなくなった」「帳票を印刷できなくなった」といった場合に、解決までに数日かかることがあります。

デメリット3:機能が少ない

フリーソフト・買い切りソフトには、有料ソフトに搭載されているような便利な機能がありません。そのため、「費用は抑えられたが、かえって多くの時間を浪費してしまった」となる可能性があります。