プライスボードの役割と重要性
中古車販売において、プライスボードは単なる価格表示ツールではありません。お客様の不安を取り除き、比較検討をしやすくし、最終的な購入判断を後押しする非常に重要な営業ツールです。
特に近年では「総額表示の義務化」により、分かりにくい価格表示=不信感につながりやすくなっています。また、意外と見落とされがちですが、安っぽいプライスボード=車両自体も安っぽく見えるという視覚的な影響も無視できません。
「できれば無料で作りたい」
「でも、ダサく見えたり法令違反にならないか不安…」
この記事では、そんな中古車販売店向けに、プライスボードを作る4つの方法を比較しながら解説します。もちろん、無料で作る方法もあります。
プライスボードの種類を比較
現在主流となっているプライスボードの種類は、以下の4つです。「費用」は当然重要ですが、定期的な差し替えも必要なので「更新の手間」は無視できませんし、成約率に直結する「おしゃれさ」もポイントになります。
| 作成方法 | 費用 | 更新の手間 | おしゃれさ |
|---|---|---|---|
| 専用ツールで作成 | ◯ 無料 △月額数千円 | ◯ | ◎ |
| 汎用ツールで自作 (エクセル等) | ◯ 無料 | ◯ | × |
| 既製ボードを購入 (金属製・紙製) | ◯ 1枚3,000円 (繰り返し使用可能) | △ 手書き | △ |
| デジタルボードを導入 | × 要問い合わせ | ◎ | ◯ |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
専用ツールで作成する方法
プライスボード作成用の専用ツールを使う方法です。無料で使えるサービスも存在します。
メリット
● パソコンで簡単に作成できる
● おしゃれなテンプレートが最初から用意されている
● QRコードや写真も簡単に配置できる
● 法令対応が自動で反映される
デメリット
● 完全オリジナルのデザインは作れない
👉 手間をかけずに今すぐ見栄えを良くしたい、ほとんどの店舗に最適です。
サービス例
おすすめは「プラボくん」
『無料』と聞くと、「デザインが安っぽいのでは?」「法令対応が不十分なのでは?」と感じる方も多いと思います。しかし、プラボくんは人気整備ソフト会社 整備ソフト「カーライド」が提供している安心のプライスボード印刷サービスです。
デザインを選んで車両情報を入力するだけで、おしゃれなプライスボードを簡単に作成できます。また、「試乗OK」「ETC付き」などのスタンプを押すことで、お客様の決断を後押しできます。無料でここまでできるのであれば、有料ツールを契約したり、エクセルで自作したりする必要はほとんどないでしょう。
プラボくんは無料&登録不要なので、まずは1台分だけプライスボードを作ってみてはいかがでしょうか?

汎用ツールで自作する方法(エクセル等)
Excel・PowerPoint・Canvaなどの汎用ツールを使って自作する方法です。
メリット
● 基本的に無料で作成できる
● デザインの自由度が高い
デメリット
● デザインが素人っぽくなりがち
● デザインを完成させるまでに膨大な時間がかかる
● 法令対応が漏れるリスクがある
👉 デザイン経験がある方向けです。『無料』という点は魅力ですが、おしゃれなデザインを作ろうと思うと結果的に時間コストがかかるケースも多いです。
既製ボードを購入する方法(金属製・紙製)
ネット通販などで購入できる、昔ながらの既製ボードを使う方法です。

メリット
● 屋外でも目立つ
デメリット
● 価格以外は手書きになる
● デザインを統一できず安っぽく見える
● 経年劣化でボロボロになる(定期的な買い替えが必要)
👉 パソコンが苦手な店舗向けですが、どうしても安っぽく見えるので第一印象の面では不利です。
デジタルボードを導入する方法
電子ペーパーやデジタルサイネージを活用した最新の方法です。

メリット
● 差し替えの手間が少ない
● 人的ミスが起きにくい
※車両価格を管理している業務システムと連携する前提です。
デメリット
● 初期費用・月額費用が高額
● 小規模店にはオーバースペックで使いづらい
👉 多店舗展開している大企業向けです。
サービス例
安っぽく見えるプライスボードの特徴
以下に当てはまる場合、プライスボードが安っぽく見えるので要注意です。「安っぽさ」は信頼低下に直結します。
- 汚い手書き文字
- デザインがダサい
- 黄ばみ・摩耗が目立つ
パン屋に入って商品がサランラップで包まれていたら「なんか嫌だな」と感じる方も多いはずです。中古車販売店もそれと同様で、「なんか嫌だな」と感じるお客様を1人でも減らすために、安っぽく見えるプライスボードは避けるべきです。
プライスボードへの表示が義務付けられている項目
プライスボードへの表示が義務付けられているのは、以下の7つの項目です。
- 販売価格(総額表示)
- リサイクル料金の表示
- 定期点検整備実施状況
- 保証の有・無
- 走行距離
- 修復履歴の有・無
- 定期点検整備記録簿の有・無

この中で特に注意が必要なのは「販売価格」です。2023年10月1日から「総額表示」が義務付けられました。違反した会社には「厳重警告」「社名公表」「違約金」などの処分が課される可能性があります。詳細なルールについては『支払総額-冊子(自動車公正取引協議会)』をご覧ください。
また、これらの処分が課されない場合でも、お客様からの信頼を損なうリスクがあるため、必ず総額表示には対応しましょう。
まとめ
プライスボードは、成約率を底上げできる販促ツールです。
- 中小零細 ⇒ プラボくんなどの専用ツール
- 大企業 ⇒ デジタルボード
が現実的な選択肢でしょう。
まずは1台分だけでも作ってみて、展示場の印象がどう変わるかを体感してみてください。
